勝利条件

2023年03月04日 05:12

子供の試合といえども、試合は楽しいものです。
子供はもとより、コーチはコーチの保護者は保護者なりに楽しみがあります。さらには、道行く人がたまたま見てても楽しむ人がいます。
では、何が楽しいのでしょう。それはその人その人が見た「楽しい」があります。
「楽しい」とひとくくりにしましたが単純に楽しい以外でも、自分がワクワクする、自分が期待してる、子供がかわいいなどいろんな気持ちがあります。
「試合かー、いいね〜」と言う前向きな気持ちがあるのは、「楽しい」なんです。
そしてその「楽しい」の一つに"勝利"があります。
当然ですよね。
試合は、勝つためにどうするかをするのが試合なんですから。
"試合"を調べると「スポーツ・武術などの技を比べ合い勝敗を競うこと。」と一部にありました。
"比べる"人間好きですよね〜。比べて、相手に勝つ、相手より上にいく、そうするとワクワクしますからね。俺だってそうです。
そのワクワクってなんでしょう。それはまた今度にします。

「試合に勝つ」では、ワクワクのためになんでもいいから勝てば良いのでしょうか。賢い大人は、ワクワクはほしいけど、なんでもいいから、というのはちょっと違うって誰でも思いますよね。わかっちゃいるけど、言うことと行動が違う人がいます(笑)
コーチはチームが勝ちたい、保護者は自分の子供が"活躍"して勝ちたい、ですよね。
そこに、ジレンマがあるんです。なぜか、少なくともうちのチームは、勝つより前に"育成"があります。
"育成"、"子供の尊重"そして"勝利" この順番でうちのチームは活動してます。
最初に言っときますが、この順番狂う時あります。
自分のエゴ、自分のプライド、自分の欲求、より強くなる承認欲求。
子供は、純粋なので(そう信じてます)大人がその事言うと、相当ひねくれた子でない限り、気づきます、気づかないまでも我慢します。厄介なのが大人です。こんな事は誰でもわかります。優先順位の問題です。
でも自分のエゴを気づいてない人が、監督コーチに言われて気づくと矛を納めます。納めただけで心には持ったままでその心を自分なりに納得しようとする。それが理性なんですけど、その理性を保てなくて、大人の知恵で、あれこれ自分は間違っていない、と思っちゃう人もいます。思うだけならいいけど表現しちゃう人いるんですよね、俗に言う○○スターなんちゃらです(笑)

その理性を保てないのは何も当人のせいだけでもないんですよ。

それがチームが持っている「勝利条件」です。
これを曖昧にするから、理性を保てなくて自分を主張するためにいろいろ言ってくるんです。
さっき言った1番「育成」2番「子供の尊重」3番「勝利」ジャガーズは、この優先順位の元活動してます。
でも各チームごとに、内容も、優先順位が違います。
それでいいんです。それがチームカラーなので。
ようは勝ちに、こだわるチームもちゃんと子供を育成はしてるんです。特に強いチームは特に育成が行き届いてます。チームの中には、その都度都合よく勝利条件を変えるチームがあります。見てて???ってなります。
でもね、たまに俺も興奮するとこの順番間違っちゃうことあるんです。ダメですよね〜、頑張ります!

先日ある高校のバレー部でコーチ?が逮捕される事件がありました。
まだ高校生のチーム、さらに公立ということもあり当然育成も目的でそのコーチは担当してるんだと思います。
しかし、順番間違っちゃったんですよね。いや障害を負った子供がいるんだから、間違ったではすみません。
きっとさっき言った3つの優先順位の他に、「自分の感情」が入って、それが優先順位1番になったと俺は想像します
「自分の感情」「勝利」「育成」「子供の尊重」この優先順位だったのかと思います。
そのコーチは「今はこんな練習できなくなってきた」のような事を校長に言ったらしいですが、それは"育成"よりも"尊重"よりも先に"勝利"があるからそう言う事言うんだろうなー。
さらに、"勝利"がもたらすものに、"子供の育成"よりも"自分の感情、プライド"の方が優先順位高いんだろうな。って考えます。
これが先に言った"自己肯定感"だと思います。
このコーチだか、顧問だか、監督だか知らないけど、プライドが高いのか、自己肯定感が低いのかいずれにしろ、起こるべくして起こった事案なのかもしれません。

チームの勝利条件、これはどう言うことかと言うと、かなり前野球の松井選手が甲子園で5連続敬遠と言う試合がありました。覚えているかな(笑)
「勝利条件」とは、ここのことを言います
この試合は、松井選手のチームが負けたのですが、試合後様々な意見が出ました。
「高校生らしくない」「いやルール上認められてるのだからとやかく言う必要はない」など。
ここの認識が「勝利条件」なんです
チームとして、松井選手を敬遠してでも勝とう、と言う方針だったと思います。
それには、バッテリーは忸怩たる思いだったかもしれません。
でもその結果勝ったのです。
もし、高校生らしく真っ向から勝負する、これを勝利条件にしたら、打たれて負けてもいいけど悔いはない。思いっきりできてよかった、になるわけです。ようは、各チーム、方針、ミッション、に間違いはないんです。それらを曖昧にするから○○スターなんちゃらを産んじゃうんじゃないかな。
その勝利条件に信念を持って活動していけるよう、子供達が努力するように指導者も努力しないといけないんです。
昔の指導が子供のためにはいいんだ!と勘違いしないように気をつけます(^_−)−☆

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