サッカーをやる理由

2024年04月18日 21:53

こんな文面見つけました。抜粋ですが。
「勝つためだけにスポーツをやっていたら、ついていけなかった子、負けてしまった子はスポーツから離れていってしまいます。大会が終わってしまったらすぐにやめてしまうなら何のためにやっていたのか? ということになります。一生の役に立てるようにスポーツと上手に付き合っていくこともとても大切ですよね」

講演の終盤、高濱さんがスポーツの効果とともに話してくれたのが、サッカー、スポーツを続けることの重要性です。

どんなスポーツでもやり続けてプロになれる子はほんの一握り。そのことを考えると大切なのは大会の勝敗やセレクション合格などの結果ではなく、サッカーをプレーする経過で何を身につけたかということが意味を持ちます。大人になってもそのスポーツと付き合い続けることではじめて「メシが食える」背中や、芯ができてくると高濱さんはいうのです。 

何のためにサッカーをするのか? 正解は人それぞれだと思いますが、やり方さえ間違えなければ、サッカーは人生に役立つ、勉強にも将来にもプラスの効果があるという事実は、楽しみながら、ときには悩みながらサッカーを続ける子どもたちにとっても何よりの朗報なのではないでしょうか。」

という文面です。抜粋なので「メシが食える」というところ意味が分かりづらいですが、ようは、生活力のあるということになります。
そんな大人になって欲しいことを上記の文面では言いたいのだと思います。

小学生のうちに優先順位が1位に"勝"や、"選ばれる"を持っていくと、そこが目的になってしまいます。前に「目的と目標」でも書きました。この年代は、勝つこと、選ばれることは目標のほんの一部なんです。目標達成しなかったらもう一度、勝つため、選ばれるためにやり直すんです。日本人はこのやり直すということに、たいそうな屈辱感を持ちます。前にも言いましたが、自己肯定感が低いんです。そんなに自己蔑視してどうするのかと思いますが。
中には他の子が、クリアできてるのにうちの子だけクリアできてない。結果だけをみて経過を見てない。経過を見てないとなぜそこで止まってるかわからないじゃないですか。
そこの経過を自分なりに分析しておくんです。間違っても、分析がわかったら、すぐ子供や周りに言うことのないように。
その分析を持って、練習、日常生活を見直すんです。もしかしたら指導者が原因でそこで止まってるかもしれませんよ。
指導者、コーチの言うことは"絶対"でもなければ"決まり"でもありません。その分析が少ないうちに、小さなうちに指導者に質問してください。それをしないから、その分析が溜まって不満となり、その不満が爆発すると、自分の分析を客観視することなく、今度はそれが"絶対"となって"いきなり"やめる"になるのです。
その辺のコミュニケーションが不足していることは、私自身認めます。私も皆さんの客観的な意見に耳を傾けようと思います。
ぜひ皆さんも、できる限り子供が勇気を持ってみんなの前で発言する、のと同じように保護者、コーチ陣、大人の皆さんは勇気を持って聞いてみてください。発言してみてください。
きっと、そんなことできた自分は、素晴らしいと思い、自己肯定感上がりますよ。
そして、その真剣さは子供に伝わります。伝わるとさらに頑張れる子になります。
僭越ながら長年やってそんな子をたくさんみてきてます。




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