子供の持ち物

2024年04月09日 16:08

自分の中のサッカーの指導感を変えようと常々思ってます。
体育会系、バブル年代の私にはその当時のありよう(指導に限らずコンプライアンス)が染み付いています。さらに前代表の情熱を受け継いではいるのですが、その吐き出し方が前代表から身についたものから抜けきれない。
いろんな文献読んで、今の子供のマインドにあった指導、もしくは、今に限らず昔の子供も今言われている指導をしたほうが、子供の満足感はより満たされるのではないかと感じます。
その指導が答えを言わない指導だと感じてます。
指導者が答えを言ってしまうと、考え方が狭まってしまう。
かと言って、なんでも受け入れるのではなく、ある方向性を示す必要はあると考えます。さらに別の方向もあるけど、自分はこっちを選択することにする。そんなマインドで指導できたら良いのですが〜
なかなか難しい


先日も公式戦前の練習で、まだ誰がどのポジションが良いのか判断できないのでOBチームと試合をして色々試してみました。
やりたいポジションを子供に聞く、子供がやりたいと思ったところをできるだけやらせてあげる、そのほうが子供にとって良いことなのですが。
相変わらず、固定したポジションで試合してる。TMさえも。
子供のやりたい選択は、子供にとってすべてのポジションの情報を得て初めてその中でやりたいを選択する。その情報を与えていないのです。私は。

例えば、人に尋ねます。どんな料理が好きですか?その人は、中華料理しか食べたことがない人は、麻婆豆腐、海老チリ、小籠包ようは中華料理しか言えない。でも世界中の料理を食べたことがある人は、まず自分が、どの国の料理が苦手でどの国の料理が好みかわかります。さらにその中で特に好きなものをあげるでしょう。
さらに、細かく、この香辛料は苦手でこの香辛料が好きなんだ。辛いものは好きだけど、唐辛子は苦手でカレーの香辛料は好きとか。
そうやって、自分のことを自分が理解していくのではないかと思います
ようは情報をたくさん得て、体験して、感じることが人間必要なんじゃないかと思います

サッカーに戻します。
各ポジションを経験して、感じて、考えて、自分なりのポジション感を得て初めて自分がやりたい、好きなポジションがわかるのだと思います。
これは、指導者が教えることではなく、自分で考えることなんです。
それを指導者が、フォワードは攻めるんだ、ディフェンスは守るんだと答え?を言っちゃうから、その言葉がその子供の情報となり、判断してしまうんです。さらに指導者はそんな子を見て、あの子はあそこのポジションが好きなんだなんて勘違い。

すべてのこどもには、客観的な情報、体験をさせてあげて、それをどう感じるか、考えるかは子供の持ち物なんです。
その持ち物は、指導者に限らず、親でさえも犯しちゃいけないと考えるようになりました。

まだまだ私も体育会系で子供を強制してるところあります。上記のような理想を実現するには、何年かかることやら💦
がんばります

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