挫折

2023年07月15日 06:03

スポーツに限らず挫折は、どんな人にも起こりうることです。

人は、悲しんだり、落ち込んだり、ショックを受けたりすると挫折したと言ったり思ったりしがちです。

はてさて、挫折ってどういうことが起きて、どういう状態を"挫折"というのでしょうか。
まず、"挫折"を調べてみると
「仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。」
とありました。
中途で失敗してダメになると全てそれが"挫折"なのでしょうか。
これはネットで調べたのですが、事象だけの説明のような気がします。
では、漢字を一つ一つ見てみると
「挫」とは、簡単に言うと"くじく"や"くじける"とありました。確かに捻挫のざですよね
「折」は読んで字の如く、「おる」ですよね。
この字をつなげた意味は「くじけておれる」になります
「くじけておれる」これはどん底ですよね。
では中途で失敗してダメになることが全て"挫折"なのでしょうか?
この言葉の意味の中に、挫折する人のマインドが入ってないような気がします。
例えば、入学試験を例にとると、よく聞くのが、「記念受験」!
到底受かるはずのないところ、レベルの高いところに受けたと言う経験だけを求めて受験する。そう言う人は、万が一落ちても「挫折」するでしょうか。そこまでの思いを持って受験しているでしょうか
落ちても「あたり前」。受かったら「ありがたい」
そんな気持ちで受けた子は、試験に落ちたら挫折するでしょうか。

その人のそのことに対する気持ちの重みや価値観で挫折するか、どうか決まってきます

重みを他の例で言うと、家の中でエアコン効いてる場所でゲームやってる子の「喉乾いた」と砂漠を歩いてるときの「喉乾いた」は明らかに違いますよね

そんなふうに物事の取り組みのマインドは本人にしかわかりません。
起きた事象だけ見て、周りが「挫折」してるとか、しないとか言うべきではないと思います

本人がどこまで深く思うかなんです。
そこまで深く思っていないのに、周りの大人の期待を感じると、事がうまく行かなかった時に、落ち込んだ「ふり」をします。それを見て大人は、この子はそこまで真剣なんだ、慰めないと。慰められると、子供の承認欲求は上がりはしないけど、満足します。
そんなこと、繰り返して成長すると「あざとい」子になり、周りに見抜かれるともしかしたら「いじめ」の標的になるかもしれなくなります
なのでそこ見抜かないとね。
前の代表の話ばかりして申し訳ない気もしますが、前の代表は即座に見抜いてました。
その時その瞬間見抜くんです。落ち込もうが、反省したフリしようが、見抜いたら容赦ありません。
容赦ないとは、ここでは書けません(笑)
親はたまりませんよね。
自分の子が落ち込んでる時に。なんでそんなこと言うの!
そんなチームでした。どんなチームかと言うと、どんな相手にも、「相手は強いんだ、上手いんだ、必死にやらないと勝てない」と言う気持ちのチームでした。
常に真剣、常に全力、常に緊張、そう昔のチームは、毎試合が県大会の決勝くらいのマインドなんです。そんななチームです、周りにどう思われるか。実際は弱いです、勝てません、なのに県大会を控えたチームがこぞって練習試合をやらせてください、と来ました。
それが前に話した「勝利条件」です。
そして周りのチームからの評価です。
今、私も、そんな魅力あるチームづくりを目指してます。

挫折から話がそれましたが、本人が、本当の意味で挫折した時、親は、心配で不安ですよね。
私はその時こそ成長するチャンスと思って見守ります。何も言いません。
挫折するほど悩むんです、真剣にそのこと考えてるんです。その時!自分の言葉を発します。
余計なアドバイスしちゃいけないんです。
そうやってその子独自の言葉を引き出し、対話する。これが本当のコミュニケーションだと思っています。

俺が見てる3年生にもいます「あざとい子」や挫折まではいかないが、「真剣に考えてる子」や、そこまで到達しない「幼い子」
それらを見極めて、指導してる...つもり(笑)
でも一つだけ
「真剣に考えてる子」がある時自ら話しかけてきました。
会話したのですが、どう見ても3年生の会話ではない!大人とは言いませんがサッカーに関する話が深くできて、とっても嬉しかったです。
そういう子が出てきたので、俺はチーム全体に、車座になって率直に話をする機会を設けることにしました。この間もとても興味深い話を聞けました。
大人ともそんな話ができたら、その時の話しますが、自分からは言いません。
なぜかまだまだ「あざとい」「幼い」大人がいるので
ということは、大人より子供の方が成長してますね(笑)

こんな辛辣なこと書かれたら、話しかけづらいよね(笑)
でもこれが率直な気持ちです

これから子供達との会話が楽しみになってきました。

大丈夫、こんな子供たちです。無理に技術教えなくても、勝てるチームになる!   かな〜(笑)

終わり
長々とごめんなさい🙏

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