管理とは
辞書で調べると、
* ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。「品質を—する」「健康—」「—教育」
* 2 事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。「—の行き届いたマンション」「生産—」
* 3 法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的にそった範囲内で利用・改良などをはかること。
となっています。
チームにとっての管理とは、2番が妥当かと思います。
円滑に進むような行動をすること
とします。
それは、自分のことを全て自分でやることではないのです。
自分でやらなくても物事が円滑に進めば良いのです。
目的は円滑に進むことなので
円滑に進むための行動が管理です。
ルールではありません。
例を挙げると
スパイクに限らず、トレシューもボールを蹴ってると紐が解けます。
その時の、正確に紐が結べる子何人いるでしょうか。正確でなくても結べる子はいます。
(正しい結び方、正しく結ぶ目的、は都度説明しています。何度も。子供相手なので、全員が一回では理解、実行できません。なので何度も説明します。この間言っただろなんて言いません。)
その日その時に全然結べない子は、どうしたら良いか。
緊急性がない時は何も言いません。解けたまま放っておきます。
それが気になる子と気にならない子がいるからです。気になる子は、どう言う行動を起こすか。
自分では、できません。その時に、「結べないので結んでください」と自ら言わせるんです。
それを言ったら結んであげます。教えながら。
その時に紐の結び方、結ぶ重要性を学ぶんです。なぜ学べるか。それは結んでくださいを言えた子は素直だからです。
紐解けていて危ないなって思ったら、「紐が解けてるよ」とだけ声かけます。
その後のその子の行動は知りません。
こうして「紐を結んでください」と言うきっかけを作ってあげるんです。
もし、言えなくて、転んで怪我したら、私の責任です。知っていて対処してないんだから責任を問われます。
こうして、子供の育成と責任は表裏一体なのです。
紐が解けてる子供が紐を結ぶ必要性を感じてない、気づいてないのに「ほら、紐結んでやるからこっちに来い」と紐を結んであげちゃう。
この行動は、無意識に、紐が解けてることを知っている大人、転んで怪我する可能性があることを感じてる大人、わかっていて何も対処せずにはいられない大人。そして何も考えずに咄嗟に行動してしまう大人、そしてすぐ結んであげちゃうのです。
リスク対策としては大正解です。
でも紐を結ぶ理由が、大人に責任が来ないため、大人が気になるからです。そこに育成はありません。
クレバーな大人なら、どうするか。
育成のことを考えながら、責任を回避するための行動をします。そんなことなかなかできませんよね。私も、そんな時悩みます。どんなふうに声をかけて、どんな行動が、その子に自責感を感じてもらえるのか。なかなか難しいです。
そうやって、自分のできることと、できないことを区別して、できることは自分でやる、できないことは、まずはやってみてうまくいかないことを感じてから大人にお願いする。
しかし、周りを見て他の子はできている。
自分はできていない。そうなると、周りよりも俺はできない、と言うネガティブな気持ちをもちたくないためにそのことを考えなくなる。紐で言うと解いたままにしてしまう。ともすると、何も感じていないのに大人が勝手に結んであげてしまう。
そのネガティヴな気持ちに対峙して、その対処方法が、「自分は結べないので結んでください」なのです。そして自分で結べるようになりたい、ならなきゃって感じる。でもそんなのはすぐ忘れます。その時だけでも素直にそう感じる。
そんな子は、周りから好かれます。大人も好きになります。なぜ好かれるか。それは"感じがいい"からです。
そんな素直で感じがいい子、もっと言えば大人も感じがいい人は明るく日常過ごせます。
そんな感じのいい大人でいたいと思っています。
スケジュール、スマホ、自分の身の回りのもの、自分の行動これら、子供も、大人も管理って難しいですね。