主体

2025年05月14日 00:55

先日の6年生の大会

うちのチームの試合の前に割り当て審判が入ってました。指導者が二人しかいないため、二人とも審判に。
その審判の試合の後すぐに試合です。

試合に際し、40分前にマッチミーティング、10分前にコート近くに集合。
それらは、私たち指導者は、審判のために、試合が始まるまで子供達のそばにいることができません。
そこで、40分前マッチミーティングは指導者の代理として保護者にでてもらいました。

具体的に何時何分にキャプテンとGKと保護者にお願いしてマッチミーティングに行くように。
そして10分前の何時何分にコート近くの集合場所に全員が揃うように、そしてそれらを考えて、アップする。
このスケジュールをホワイトボードに書き、その上に時計を置いておきました。

私はというと、4審をやりながら、チラチラチームの状況を見てソワソワ(笑)
でもなんのことはない、きちんと10分前にはみんな揃って一列に前の試合を見ていました。
この風景を見て、4審やりながら感動しました。
周りの人は、試合なんだから当たり前じゃない、というかもしれません。
普通は、試合前アップ、ミーティング、コート近くに集合、これらは大人がいたら、特に指導者がいると、指導者が全て指示して子供は動いてるとおもいます。

うちのチームは、ホワイトボードにスケジュールが書いてあります。もしかしたら保護者がホワイトボードを見てあれこれ子供達に言ったかもしれません。
それにしても、指導者がいない中、自分たちで考え、自分たちで判断して、自分たちで行動している部分も少なからずあったことと思います。
その"自分たち"でが少しでもあっただろうと想像すると、少し感動しました。

子供達がやる試合です。
試合直前まで指導者がお膳立て。そして試合が始まってから子供達は自由に、夢中で試合します。
繰り返しますが、子供達の試合です。
行く前の日から、子供自身が明日の試合のための準備をする。当日、子供自身が今何をするべきなのか"考え'"判断し""行動する"。
そして試合で、点を取るために、又は守るために、自分で"考え""判断して""行動する"
ことができて初めて"主体的"になるのではないでしょうか。

今回、どのくらい主体的な行動があったのか事実はわかりません。(審判やっていたので、子供達がピッチに来るまでテクニカルエリアで待っていました)
子供の心の中は分かりません。その時の状況を見ているわけではありませんので。

ただし、その主体的な"考え""判断""行動"が試合のところどころ見えました。
勝つために指示されて動くのではなく、自分たちで動いていました。ある意味、他責ではなく自責です。そんな気持ちで試合していることをすごく感じました。
すごく"考えて"一生懸命"判断して"夢中で"行動"している姿を感じたのです。
結果は0対1で負けてしまいましたが、ピッチにいる選手、ベンチの選手、皆必死に試合を見て、声を出していました。
試合内容も7対3でうちが攻める時間が多かったので余計に夢中になっていたのだと思います。
確かに、"考え"がまだまだ、"判断"ミス、うまく"行動"できていない、ところはありました。
でも子供たちは、今できることを100%出してプレイしていることがひしひし伝わりました。100%の力を出してもできなかったことを今後できるようにすることが指導だと思います。その課題がつぶさにわかる試合でした。

長々と書きましたが、こんな試合ができたのは、グラウンドに来てから、試合が始まるまでの時間を自分たちで"考え"自分たちで"判断して"自分たちで"行動"することができたから......
だといいなーなんて妄想してます。(笑)

子供達は、大人に左右されることなく、
これからも、"受け身""指示待ち"ではなく"主体的""自責の念"を持った子供達になってもらうべく、工夫を凝らして指導することが大切だと再認識できた試合でした。
もしかしたら、保護者の皆さんに理解、納得できないことがあるかもしれません。都度できるだけ説明します。たとえ理解できても納得できないこともあろうかと思います。
我々指導者は子供が納得して"夢中"になってもらうことが目的です。
指導者の指導=勝ちではありません。
子供達一人一人違います。保護者の感じ方もそれぞれ。
そして指導者の指導ももしかすると、違うと感じるかもしれません。
それらを受け入れる度量が子供も大人も持つことができたらいいなーなんて思う今日この頃
ただし度量が1番小さいのはもしかしたら、私かもしれません(笑)

今回の試合は、子供たちに感動をもらい、さらなる飛躍ができると信じることのできる試合でした。

そして自分が反省しなければならないところも気づくことができました。

とても良い日曜日でした
そんな子供達に感謝です

長々とごめんなさい

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