うまい子

2024年09月07日 07:24

ある程度の年代になると、周りが「あの子上手いね!」こんな声をよく聞きます。かくいう私も、つい「上手いな〜」って思うことあります。
では、その"上手い"って何を持って上手いんでしょうか。
まず、機敏であるとなんとなく上手く見えますよね。もしくは、運動神経がいい。
周りが気づいてないところに走り込んでボールを奪う、時には点を取る。点は取れなくても5人ドリブルで抜いたら、上手いなーになりますよね。あとリフティング500回見せられたら、その場で上手いなーになりますよね
もし、そんな子ばかりのチームなのに試合に勝てなかったらどうでしょう。
ほとんどの子供のサッカーチームは試合に勝ちたいです(勝利至上主義とは別の話です、心情の話です)
上記のようなうまい子が集まって、もし試合に勝てなかったらどうでしょう。稚拙な指導者、もしくは昔ながらの指導者は怒り出しちゃいます(笑)。
だってうまいと言われる子がたくさんいたら勝てると思っちゃうでしょ。そうやって気合いが足りない、集中してない、行く先は体罰、勝利至上主義です。勝利至上主義なんてものは、最初から勝利至上主義とは限りません。途中からなることもあるんです。体罰も(罰走もそうです)

もしそんなことが起きるとしたら、それは全て"上手い"が起こしてるんです。

上記に挙げた上手いってどういうことなのでしょう
それは、局面局面で足元の技術がうまいな。この局面局面だけなんです、上手いのは。
局面とは個人だけを観てることを言ってるんです、周りも本人も。

観る視点が個人(技術)からチームというかグループ(集団行動)に変わり、グループから試合(戦略)になり、その順で試合を見ることができるようになる、もしくはその順番を意識して試合を経験します
試合の後、戦略の見直し、グループ(連携)に戻り、そして個人(技術)に戻るんです
その試合の後、この反省、振り返りることのできるチームが強くなり、振り返りのできる個人がさらに上手くなるんです。

この振り返り、誰しもしたくない時あります。嬉しいことがあった時は何度も振り返ります。ただし、失敗したとき、恥をかいた時、上手くいかなかった時、振り返りは難しいです。恥ずかしかったこと、思い出すと非常にネガティブな気持ちになりますよね。そんな気持ちにはなりたくないですからね。
そこで、振り返って、現実は何があったのか、自分が何を起こして、何が上手くいかなかったのかを考える。それには気持ちを揺らさず。
そこから、そのことを自分がどう思うかは、個性なんです。

そんなかっこいいことできる大人になりたいです

「上手い」って難しいですね

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