コーチの役割、それは、その競技を指導する。その指導にミッション、目標、戦略をもってやる。それが役割。
うーんそこを言っているんじゃないです。
コーチがいる意味を考えます。
あるひとが、競技を始めます。
テレビでみて面白そうだなー、あの選手のようになりたいな。そう思ったら、その子は、その競技の必要な用具を買ってやってみますよね。やってみるとなかなか難しい。どうすればできるようになるか。ネット、本などを読んでみてやってみる。でもうまくいかない。そこでコーチが必要になるわけです。
そこで優秀なコーチというのは、その選手を上手くすることです。
上手くなる?果たして上手くなったらそれは優秀なコーチなのでしょうか?確かに優秀なコーチです。
では以下2人のコーチがいたらどっちが優秀なコーチでしょうか
両コーチとも、選手を上手くしました。同じくらいに、これが前提です。
一人のコーチは、金をたくさんかけて、時間も半年を要しました
もう一人のコーチは、金もかけず時間もかけない、1ヶ月で上手くしました。
さて、どっちが優秀でしょうか
コーチの役割ってそういうことじゃないでしょうか
今盛んに言われている、昔の指導、体罰、暴言、パワハラ、その他の指導でも技術的に向上して上手くはなります。
ただし、実は非常に効率が悪いんです。
効率だけ求めたら、子供とのつながり、信頼関係、技術以外の育成が身につかないじゃないですかなんて言いがちですよね。抗弁として。
そこですよ、そこ
そんなの言い訳なんです。自分をまもるための、自分を否定されないための。
そこも含めてもっと効率的に行うのが今のコーチの役割だし、それが可能なことが研究され続けています。心身的、育成的なことだって、子供に安心を与えて、ポジティブな考えを持たせる、目標、目的を具体的に明確にして、コーチも子供もその具体的なものに同じように向き合うことで可能だと考えています。
育成において、効率的という言葉は、ネガティブに聞こえますが、素直に、コーチャブルな気持ちでいればこんな良いことはないんです。
これが、今求められるコーチの役割だと考えています。