決勝戦の唯一の得点、コーナーキックからの得点、だったら良いのですが、実はフリーキックからの得点でした。
この試合、2つのフリーキックがありました。
両方ともミドルの位置から。先に言った、ロングキックが蹴られるようになった3人のうち、一番正確にしっかり蹴れる選手に"蹴らせ"ました。
結果は、ゴール上のバーを超えてゴールキックに。
なぜ、いつもは正確に蹴ることのできる選手がゴールの枠を捉えられなかったかというと、実は、その子には、その日GKをやってもらったのです。縦一本で攻める時間の多いジャガーズ、当然GKは、他の子よりボールを触る時間が少ない。そのため、キック慣れしていなかったと考えられます。そこで、もう一本は、この日コーナーキックを蹴ってくれてる選手に"蹴らせ"ました。で!見事直接ゴール!
その子は、GKの選手ほど正確に蹴ることができるわけではありませんが、その日、1番ボールを触ってる、そして何より、チームで1番練習しています。それは、ジャガーズの練習だけではなく、家でもたくさんボール触ってることがいつも伝わります。
そして何より、ボールをしっかり(まだ正確さはありませんが)蹴ることのできる3人の選手は、"コーチャブル"なんです。そして、"うまい"と言われるプレイより、自分が"楽しい"と思ったことを胸に練習します。ジャガーズではよくOBが来てくれてます。遊んでる時にそのOBのプレイを見て真似するんです。驚いたのが、"今"見たプレイがすぐ同じようにできちゃうことがあるんです。それが、"努力"より"楽しい"そして"夢中"のなせる技なんです。
横道にそれました(笑)。
こうして、先制点をとって、もう一点の気持ちが強くなり、前のめりになった結果、相手に点を取られました。結果は同点、最後はPKとなるわけです。
おいおいコーナーキックはどうなった?と思うでしょ。
どうなったかというと、数々のコーナーキックがありました。子供達は、ショートコーナーとニアに放り込むをしっかりやってくれました。
ニアに放り込んだって相手も必死です。そうそうシュートを打たせてはもらえません。では、ショートコーナーはどうなったかというと、見事ワンツーを決めて、ゴールへ!
とは行きませんでした。ワンツーは決まったんですよ、気持ちいいほど。
そのワンツーは、キッカーが受け手にショートコーナー、受けては、相手が来るのを見て、ワンツーで、キッカーに返す。そのボールの方向が悪かった!。受け手は、ゴールライン側にワンツーパス!コーナーキックを蹴ったキッカーは、受け取ってフリーに!
みなさん大体想像つきますよね。
「ピー!オフサイド!」(笑)
そうです、昨日の練習で、ワンツーに見とれた私は、オフサイドになることすっかり抜け落ちてました。これが、指導不足だったところです。
同じシチュエーションが数回、その度に「ピー!オフサイド!」
そこで、ベンチから、「それは、オフサイドになるぞー」よく聞きます。しかし私は言いませんでした。せっかく、自分たちで気づいたプレイをその一言で、"そのプレイはやっちゃいけない"という、非言語的メッセージを子供たちに伝えててしまうことになるからです。そしてベンチからのアドバイスによって、"迷い"が生じて、"思いっきり"のプレイができなくなることを懸念しました。
同じオフサイドを3、4回繰り返しました。
同じことを3度も4度も繰り返せば、頭に残るでしょ。さらに、試合に"負け"たらそのプレイを頭に残したまま、来年練習に入れます。その時に、再度、子供達と、どうしたら良いか話し合えば、身につくのに時間はかからないでしょ。
Jリーガーになるまでまだまだ時間はあります(笑)、これ身につくのは来年でも十分まにあうでしよ(笑)
というわけで、点が取れなかったのは、私が原因です。反省、反省!。
そしてごめんなさい
という具合に、最後はPK、2×3で準優勝となりました。
試合後のシーンは、次にします。