自己蔑視

2023年11月30日 23:13

いつもここで、グラウンドで私が見た他人のことばかり書いてますが、今回は趣向を変えて、自分が見た自分のことを書きたいと思います。
今日のある出来事が私に降りかかりました。
それは...

朝、馴染みのコンビニに、クリスマスケーキを注文しにいきました。(うちの会社では従業員やうちに関わって働いてるかたたち全員にクリスマスにケーキをプレゼントしてます)
そこで起きた出来事を話したいと思います。

注文を終えて、馴染みの女性店長が、申し込み書を書いていたので、何気なく店内をうろついてました。そんな時、隣の通路でガシャーンという音がしました。まーわたしは、あまりそういうことに鈍感なのか、特にきにしてなかったのですが、その女性店長が「大丈夫ですか?」と。その声で私も隣の通路へ。そこでは老夫婦がいて女性の老人が倒れていました。
どうやら、通路にある品出し途中のカゴにぶつかって倒れていました。男性の老人も立ち尽くしていました。女性店長が駆け寄り「大丈夫ですか?痛いところないですか?」と声をかけていました。すぐには立ち上がれなそうで、少しそのままな状態でいたのですが、ソロソロ起きあがろうとした時に女性店長が腕と腰をつかんで起こそうとしてましたが、上手くいかず。私も手をかそうとちょっと足を出したのですが、店員さんが駆け寄って、2人で抱え起こしました。そう、完全に、手助けに出遅れて、なにもできませんでした。
普段でしたら、我先にと動くのですが、今日は何故かすぐ動けず、タイミングを逸しました。
(普段は、満員電車で座ってる時も、たとえ遠くても、席を譲った方が良いと思える人がいると「おかあさんおかあさん、こっち座りな」と席を譲ったりするのですが、今日はそういう行動ができませんでした。)

お店からの帰り、まずは、ものすごーくもやもや。その時自分が考えたことは、「あのお婆さん、靴のかかと踏んでるから蹴つまずくんだよ」「あそこに、品出しのカゴ置いておくから、蹴つまずくんだよ、きっと何かあったらお店側の責任だよな」そう、自分が行動できなかった言い訳を考えてるんです。
そういうこと考える自分に自己嫌悪。
次に考えることは、きっと女性店長、俺が助けに行かなかったこと、何か思ってるだろうな〜。頼りがいないとか思われてるのかなーとか、考えるように。

そこで、ハッ!としました。いかんいかん、そんなネガティブな気持ちじゃこれからの仕事に差し障る。もし、頼り甲斐ないとか思われてもいいや、実際頼り甲斐ないんだし、そもそもの、そんなこと思ってないかもしれないし。
いかんいかん、自分で、物語作っちゃいかんいかん。忘れてこれからの仕事のこと考えよーっと。でも、やはり自分で思ったことはすぐ行動しないとこんな気持ちになるんだな、今後は気をつけようって考えて、仕事に精を出しました。
繰り返しですが
一旦は、落ち込んだり、気にしたりするけど過去は変えられないんだし、次こそは、良いことしようって気にしなくなりました。

人間こんなことの繰り返しだと思います。
しかし、そのネガティブな気持ちを引きずりすぎるのもどうかと思います。

過ぎたことに、ネガティブな物語を自分で作って、自分で落ち込む。

鈍感力という言葉がもてはやされたりしましたが、人間そこまで鈍感な人はいないと思います。

では、どういうことか。
「心を乱さない」そんなことできたらいいですよね。でも現実はほとんどの人が心を乱すんです。

ある実験の話を本で読みました。
お寺でお坊さんと、一般の人に脳波測定機械をつけて、座禅して脳波の動きを見るという実験があったそうです。
ただ座禅してるだけじゃ変化がないので、途中で猫の鳴き声を急に聴かせます。
脳波はどうか。当然一般の人はびっくりして脳波が揺れ続けたそうです。お坊さんはどうか。なんと!お坊さんの脳波も揺れたんです。ただし一般の人と違ったのが、揺れた脳波がすぐに落ち着きを取り戻したそうです。

これの学びは、人間誰しも動揺するんです。でもいかに早く正常な状態に戻るかなんです。

思春期の子供は、他人に自分のこと、特にネガティブなこと、もしくは優秀な人を見て、自分の情けなさを感じる、よくありますよね。
ネガティブに思っても、情けなさを感じてもいいんです。その気持ちを持続させなければ。

そんな訓練ができる一つが、スポーツだと思います。そうやって、スポーツで得た経験で、社会に出ても通用するタフな心を持った大人になってもらいたいと思っています。


今回とても良い経験ができたし、俺はこういう時、そんなこと考えるんだ、と改めて、自分のこと理解できた気がします。

まだまだ修行が足りませんな。
こんな時、代表は一目散に駆けつけて、手取り足取りしてあげる姿、何度も何度も見てます。
私もそんな人間になりたいと思います。

表題にあるように、この経験で一瞬、自己蔑視、ようは自分が嫌いになりました。しかし会社に着く頃には、やったー!ブログのネタできた(笑)なんて考える自分が好きになりました。あはっ!

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