「負けから学ぶことの方が多い」この言葉ある高校の部活の先生が言ってました。
こういうことを常々言うことは、とっても大切なことだと気づかせていただきました。
なぜ大切か、それは勝ち続けるに越したことありません。しかし、物事には対極というものがあります。
勝つ方があれば、相手は負けてるんです。
人生その両方を経験しないと物事全体を見渡せなくなります。
そして、勝は特別なことのように讃えて、そこに喜び楽しさを感じる。そう感じることはいいのですが、喜び楽しさをそこでしか感じられなくなったらなんと寂しいことか。
スポーツをなぜやるか、それは本人が楽しいからなんです。それ一択。
では何が楽しいか。大きく分けると、サッカーをやることが楽しい子と、勝ったり選ばれたりすることが楽しい子がいます。
正直言って両方上手くはなります。
しかし、競技をやってる上で、"やってる子"から"選手"にそして"アスリート"になっていくんです。
そうなる過程で必ず、ここが踏ん張りどころ、ここで自分の最高のパフォーマンスを出す出しどころ、まどろっこしいですね、ようは"ゾーン"に入れる子は、どっちか。
それは、サッカーをやることが楽しい子なんです。
勝つ選ばれることが楽しい子は、そのために練習するんです。
サッカーをやることが楽しい子は、常に楽しいんです。
常に楽しいと夢中になれるでしょ。なんのあざとさもない、素直に夢中になれる子がゾーンを体験できるようになるんです。
ゾーンの話をしましたが、挫折もそうです。
挫折から立ち直ることが早い子は、どちらか自ずとわかりますよね。
なので小学生のうちから、今の状態を大事にせず、勝つことに執着(今は、所属するチームが弱いから移籍する子がいるらしいです)する、選ばれることに執着(試合、トレセン、優秀選手の表彰)してると、その子は将来勝負弱くなります。だってその今目の前にある勝負をすることより、結果を気にしてるんだもの。
高校受験の時、受かった時のことばかり考えて、今目の前にある試験に立ち向かえないと、不安が増大しますよね。そんな子が良いパフォーマンスを出せるでしょうか。
最初に言った、「負けから学ぶことの方が多い」これ、負けた今を大事にすることだと思います。こんなこと、よく聞くし、わかってると思うかもしれませんが、この言葉に触れた今、これを大事に、これから子供たちに伝えて続けていきたいと思います。
大切なこと、改めて気づかせていただいた久喜高校の先生ありがとうございます